第二回うつくしま自然展
―貴重なふくしまの自然を守るー
◆県立博物館ではこれまで化石・岩石・鉱物についての展示は何度も行ってきました。でも、動植物についての展示は初めてです。当博物館には動植物を専門に研究している学芸員はおりません。また、自然史研究の公的機関も県内にはありません。そのため、県内の動植物についての総合的な研究は十分とはいえません。しかし、県内には世界遺産級のブナ林をはじめ手つかずの自然が多数見られます。一方、早急な対応が求められる危機的な動植物も存在します。こうした、状況にあって県内の植物研究会や生物同好会といった各種自然研究団体の活動は大変重要なものとなっています。今回の展覧会はこうした自主研究団体の研究成果を結集したものとなります。また、今回の展示を映画に例えるなら脚本監督の役を担っているのが福大名誉教授の樫村利道さんです。樫村さんの思い(哲学)が展示資料に如何なるストーリーを持たせるかは大きな見所となるはずです。福島県は地形面でも気候面でも浜通り、中通り、会津と多種多様なところがあります。そこに、植生や動物の生態を重ね合わせて見るとどのようなふくしまが見えてくるのかとても楽しみです。また一方では、絶滅危惧種と呼ばれる動植物が県内にも多数存在します。動物ではカワウソはすでに絶滅してしまったといわれますが、イヌワシやヤマコウモリも危機的状況です。植物では、バイカモやイチヨウランなどがあげられます。こうした絶滅危惧種についての実態や現在の取り組み、今後の課題等にも目を向けています。 |