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 ◆TOP >>はくぶつかんニュース(平成21年7月発行)
 
 

 
タイトル

     第二回うつくしま自然展 ―貴重なふくしまの自然を守るー

◆県立博物館ではこれまで化石・岩石・鉱物についての展示は何度も行ってきました。でも、動植物についての展示は初めてです。当博物館には動植物を専門に研究している学芸員はおりません。また、自然史研究の公的機関も県内にはありません。そのため、県内の動植物についての総合的な研究は十分とはいえません。しかし、県内には世界遺産級のブナ林をはじめ手つかずの自然が多数見られます。一方、早急な対応が求められる危機的な動植物も存在します。こうした、状況にあって県内の植物研究会や生物同好会といった各種自然研究団体の活動は大変重要なものとなっています。今回の展覧会はこうした自主研究団体の研究成果を結集したものとなります。また、今回の展示を映画に例えるなら脚本監督の役を担っているのが福大名誉教授の樫村利道さんです。樫村さんの思い(哲学)が展示資料に如何なるストーリーを持たせるかは大きな見所となるはずです。福島県は地形面でも気候面でも浜通り、中通り、会津と多種多様なところがあります。そこに、植生や動物の生態を重ね合わせて見るとどのようなふくしまが見えてくるのかとても楽しみです。また一方では、絶滅危惧種と呼ばれる動植物が県内にも多数存在します。動物ではカワウソはすでに絶滅してしまったといわれますが、イヌワシやヤマコウモリも危機的状況です。植物では、バイカモやイチヨウランなどがあげられます。こうした絶滅危惧種についての実態や現在の取り組み、今後の課題等にも目を向けています。

挿絵

◆樫村さんの熱いメッセージ
ヒトは、野生動物たちにみられるように自然生態系に適応してそのメンバーになったのではなく、自分に都合の良いように自然生態系を改造して入り込み、今日の繁栄をみました。それは、例えて言えば、入社試験に合格して社員になったのではなく、会社を自分に都合のよいように改造して入り込み、威張っているようなものです。そんな会社が果たして存続できるものでしょうか?重苦しい環境問題にその行き着く果てをみる思いがします。一方、四〇億年の発達史を持った自然生態系の合理性と永続性は疑う余地がありません。私たちには、自然生態系に則して改造した部分を補強修正していく責任があります。そのためには、私たち一人一人が自然に対する確かな識見を培うことがまず大切です。自然は、人々の傷ついた心を癒し、深く大きくしてくれます。自然に遊び、そして自然に学ぶ心を育てましょう。この展示では、福島県の動植物や鉱物の研究団体が今までに集めた標本や知見を展示しています。これらの展示が、県民の皆さんが郷土の自然について改めて学び、考える契機になることを願っています。

(うつくしま自然展実行委員会委員長 樫村利道)

★☆★☆ 主な関連行事★☆★☆
@八月一日(土)
▽午前一〇時〜午後四時
「昆虫にさわってみよう」
カブトムシなどの昆虫に触ることができます。
また、昆虫標本の作り方も学べます。
▽午前一〇時〜正午
「Iヶ城の自然を観察しよう」
福大の黒沢高秀先生とIヶ城を散策しながら動植物の観察を行います。
※要申込
A七月七日(火)、八月一日(土)▽午後一時三〇分から
「展示解説会」
二回の展示解説会とも、一〇の自然研究団体の代表者による解説会を行います。

 

(編集 鈴木克彦)鈴木克彦学芸員

【お問い合わせ先】

福島県立博物館

〒965-0807 福島県会津若松市城東町1-25
TEL:0242(28)6000 FAX0242(28)5986
Email:netmaster@general-museum.fks.ed.jp

 

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