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福島県立博物館は、昭和61年に県立の総合博物館として開館し、平成18年に開館20周年を迎えました。博物館は、これまで県民の教育、学術及び文化の発展に寄与するため、さまざまな活動をしてきました。
近年、社会情勢の変化により、博物館の存在意義の見直しと博物館ニーズへの積極的対応が要請されております。このため、今回、新しい時代の博物館として目指すべき目標を「使命」としてとりまとめました。ついては、社会に対する責務を明確にするとともに、博物館に対してみなさんのご理解を深めていただくため、その内容を公表いたします。

福島県は、関東・北陸・東北地方の接するところに位置し、美しく豊かな風土のもと、時代を通して文化交流の地として発展し、特徴のある歴史・文化を形成してきました。
また、広大な面積をもつ本県は、中通り・浜通り・会津地域に分かれ、それぞれ異なった風土と生活文化をもっています。
福島県立博物館は、こうしたユニークで多様な歴史・文化が生み出した遺産とその背景にある自然に関する資料を収集・保存し、大切に未来へ引き継ぐとともに、研究を通して、資料のもつ価値を明らかにします。
そして、収集した資料や研究の成果を世界に向けて発信するため、さまざまな形で公開します。
また、人々が地域の課題を調査・研究することを支援し、地域文化の新しい価値を創造することに寄与するとともに、みなさんが博物館を利用しやすいように、人と人との交流を大切にする楽しい環境を整えます。
これらを基本に、次のような博物館を目指します。
ふくしまの文化遺産と自然史資料をもとに、ふくしまの歴史・文化そしてそれを育んだ自然に関する情報を提供し、ふくしまの魅力を再発見する場とします。
そして、地域独特の文化の価値を共に学び、新たな文化を創りだす手助けをします。
楽しい時が学ぶ時です。
かた苦しくなく、気軽に入れて人と人とが楽しく語り合える博物館を目指します。
そのために、居心地がよく、自らが体験でき、楽しさを体感できる空間を演出します。
博物館を利用するみなさんも主役です。
博物館はみなさんからの意見・要望を尊重して運営に活かします。
また、友の会の会員やボランティアとして博物館の事業に参加することができます。
みなさんと共により良い博物館を目指します。
目標を達成するため、次のような機能を充実させます。
1.地域の文化遺産の収集と継承
福島県の特色を現す歴史・文化遺産および自然史資料を系統的に収集し、安全な状態で保存し次世代に伝えます。また、資料情報をデータベースとして整備し活用します。
2.最新の研究による新たな資料価値の発見
専門的な研究により、収集した資料の価値を明らかにします。また、地域の課題であるテーマを設け調査を行い、その成果を地域文化の発展と創造のために役立てます。
3.来るたびに発見がある展示とニーズに応じた学習支援
展示を見るたびに資料の新しい側面を発見できます。新しい資料や研究成果を展示や講座に反映するとともに、利用者のニーズに応じて、資料についてさらに詳しい情報を準備し提供します。また、未来を担う子供たちにも対応したきめ細やかな学習支援を行います。
4.楽しめて出会いのある空間の創出
居心地がよく楽しめ、いろいろなことを体験・体感できる博物館を目指します。また、人と人とが出会い、楽しく知的なコミュニケーションのとれる場所を提供します。
5.博物館事業への住民参加
利用者の意見を積極的に取り入れて、博物館の運営に反映させます。また、友の会会員やボランティアの協力を得ながら博物館の事業を推進します。
6.博物館情報の発信と公開
博物館の資料や研究成果および運営に関する情報を公開するとともに、展示や講座など館活動の情報を広く県内外に発信するため、積極的な広報活動を行います。
7.地域ネットワークの拠点
福島県の面積は広大で、多くの学校、社会教育・文化施設、市民団体があります。これら関係機関等とのネットワークを作り、情報交換や共同研究、事業の共同実施を進めます。
8.新しい観光ニーズへの対応
会津という観光地に立地することを踏まえ、地元の市町村や文化・観光施設と連携、共同し、新しいタイプの観光のニーズに対応できるよう努めます。
9.使命の明示と事業の点検
博物館の使命と目標を社会に明示し、オープンな運営を目指します。目標に向かって計画を立て、常に成果を点検し、目標を達成できるように努めます。
10.人材の育成と機能的な組織
博物館の使命を達成するため、優れた人材を育成し、機能的で効果的な組織運営に努めます。
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