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黒船来航を伝える農具
嘉永7(1854)年購入の墨書きがある万石
(昭和村大芦・五十嵐家旧蔵)
裏面の墨書き
「此年異国船参り」の墨書き

 今回展示する万石(まんごく)は米の選別に使われた農具で、目の粗い金網の上を流すことで米と不純物とを選別する道具です。米作りで一般的に使われていた農具ですが、こうした農具や道具を新調したり購入したりするのは当時の人々にとって大きな出来事でした。大切な道具を新たに手に入れた人々は、購入の年月日や価格、自分の名前や屋号・家印などを記したものでした。
 こうした「紀年銘(きねんめい)民具」(=購入年や人名などの文字が書かれた民具)の中には、道具そのものとは関係のない時事問題が記されることもあり、古文書とは違った形で、地域の出来事を後世に伝えてくれています。
 大沼郡昭和村大芦(おおあし)は、苧(からむし)栽培のさかんな土地です。その多くは新潟へ移出され、越後上布・小千谷縮の原料となりました。また近世でも有力なからむし商人の商圏は江戸に及んでおり、幕末の江戸の情報もそう時を置かずにもたらされていたようです。
 昭和村内の民家から昨年寄贈されたこの万石は、そうした当時の情報伝達の一端を伝えています。もとは大芦の旧家にあったこの万石には、屋号・名前・購入年月日といった墨書きの他に、ひっそりと、しかしはっきりと「此年異国船参り」と、幕末の日本をゆるがせたペリーの黒船来航(嘉永6(1853)年・嘉永7(1854)年)のニュースが記されていたのです。
 その10数年後、鶴ヶ城開城直後の明治元(1868)年9月24日に発生した「大芦の戦い」では、大芦の地もまた戦場となり、戊辰戦争の戦禍に巻き込まれることとなりました。 企画展「戊辰戦争150年」に合わせて新収蔵資料を公開するポイント展。どうぞご覧下さい。



開催概要
期  間 平成30年8月31日(金)〜10月24日(水)
会  場 福島県立博物館 常設展部門展示室 民俗
観覧料 常設展料金でご覧になれます。
大人・大学生270円(210円)  ※( )内は20名以上の団体
高校生・小中学生 無料

 

 

 

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